最後の恋 ~リターンズ~
唇が離れて、声のした方を見ると、コンビニの袋を持った雄介君が立っていた。「雄介君!」そう叫んで雄介君に駆け寄ると私の腕を引っ張って雄介君に抱きしめられた。「大丈夫?仁美ちゃん。」 優しく私の頭を撫でてくれた。 「大丈夫…。」 その言葉を聞いて、「あんた、俺の奥さんに何やってんの?」普段より低い声で、高橋君に怒鳴りつけた。「ごめんな、西野。俺、ずっとお前の事好きだった。お前は気付いて無かったかも知れないけど、いつもグラウンドのフェンスから見てたろ?お前の笑顔見たくて、得点入れてたの知らなかっただろ? 高校入って、クラス変わるまでの二年間、ずっと見てたんだ。お前の事。アナウンサーになる夢叶えて、俺も嬉しかったよ。まさか、今井雄介なんて 10歳も年下の男と結婚するって聞いた時は予想外だったからビックリしたけどな。」
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