LOVE?
†友達から†
中学二年生。
子供のようで子供じゃない。
誰もが言えない悩みを抱えてる年頃。
これはある日起きた物語。
結末は誰にもワカラナイ。



「おはよう」
「ちょっと訊いて~」
「挨拶してよ」




アタシは中学生の郁乃(いくの)。
結構変わってる中学生。

目の前にいるのは允(まこと)。
秀才で女の子みたいなルックスの
アタシより変わってる男の子。


アタシと允の関係は友達以上の親友未満。
深く関りすぎない程度に接している。
小一の時からお互い、知っていた。
小五からアタシの家にたまに遊びに来るようになった。
今は一緒に帰るときは買い食いしたり、ダベったり、カラオケ行ったり。


毎日が楽しい日々だった。
他に仲のいい友達もいたけど。
允といることが嬉しかった。

気を遣わないで接することのできる数少ない友達だから。


「允~数学のノート見して!」
「見えない?黒板」
「半分位から文字見えないし」
「アハハハ」
「いくちゃ~ん」
「お~優夏」


この子は私の友達。
立野 優夏。
明るくて皆に優しいけどあんまり目立たない女の子。
ちなみに「いくちゃん」って言うのは
小さい時からの私のアダ名みたいなもの。


「何話してるの?」
「ノート貸してって」
「ほんとうに仲イイね」
「まぁ…三年以上の付き合いだし」
「へぇ~」


優夏を他所に允は話から顔を背けている。
アタシも会話をしながらも允に目を向けた。
日本人とは思えない程明るい色の眼の色。
もし女の子ならきっとモテモテだと思う。
アタシはそんなことを考えながら優夏と話してた。


アタシは允が好き。
「恋愛」とかそうゆう対象じゃないけど。
「友達」としての允は大切。
他の女の子よりアタシの悩みとか気持ちを


理解してくれる。


「あれ?何処行くの?」
「あー。梶屋んトコ」
「君も好きだな~」
「別に」
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