ちょっと異常な短編集

帰りたい

路地へ入って数歩

やけにガラの悪い男達に囲まれた。

「俺に何か用か?」

ヤツらは、ニヤリと笑い

「ヤクザの女に手ぇ出したらどうなるか教えたくてウズウズしてんだよ」

何ぃ〜ヤクザの女?

俺が慌てて振り向くと

「そ、あたしの親父…組長なんよ」

と、してやったりと言わんばかりの薄ら笑いを浮かべていた。
< 20 / 24 >

この作品をシェア

pagetop