君ウタ
●○君ウタ○●

~涙の音色~

誰よりも華奢な君の肩が

今日も隣で震えてる。


       
涙の理由を聞けない俺は

   
弱虫なんだろうか?

臆病なんだろうか?



支えてやりたいのに
支えてやれない。



その肩を優しく抱くことの出来ない俺は 


逃げてるだけなんだろうか? 

卑怯なんだろうか?  



抱きしめたいのに 
抱きしめてやれない。



一日中涙を流す君を  
綺麗だと思う俺の心は荒んでいるのだろうか?



夕焼けに光る
  
月明かりに映る

朝靄に霞む君の涙

 
リズムを奏でる君の涙の音色に
 
聞き惚れてしまう
俺は愚かなのだろうか?


     
そんなことない。
誰かそう言ってくれよ


俺はいつしか君の
ウタの虜になってしまったのだから。


      
         でも
俺以外の前で涙を流さないで──


君のウタは俺だけのもんだから。

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