幼なじみ 【短編】
「ふ~~ん」

そう言うと、優はまたクレープを口に運んだ。


私はブルーになってるのを、極力悟らない様に笑顔を返した。


今に始まった事じゃない。


そう自分に言い聞かせて、黙々とクレープを食べた。


味なんか分からない。


ただ、クレープと言う物を口に放り込んでいた。


少しでも気を緩めたら、泣いちゃいそうになるから。




―――プニッ


不意に優が私のほっぺを摘んだ。


「!!!はにふるの?!」


ほっぺたを摘まれているせいで、何だか言葉になってないけど……



「不細工!!」



そう言って、優は私の顔を見ながら笑った。


「ひ…ヒドい~~」


私は優の肩をバシバシ叩いた。

クックッと肩を振るわせながら笑う優は、悪戯っ子みたいで可愛いかった。


きっと優は分かってるんだね。



泣きそうになってる私を……




優、やっぱり好き。



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