隣の彼はイケメン兄弟?!
無視・・・?そして・・・。
次の日の朝、玄関の前でたまたまリョウと逢った。

いや、見かけたが正解かな。

階段を下りるリョウに私は声をかけた。


「リョウ!」


でも、そんな私を知ってか知らずか、リョウはさっさと階段を下りていく。

私、無視された・・・?

そんなわけは無いよね?と自分自身に言い聞かせる。



けれど、やっぱり無視されたんだと気付いたのは、翌々日の事だった。

私はリョウに、週末のデートの件が本気なのかを聞こうと思った。


それは、会社の友達に今週末に遊ぼうと誘われたから。

リョウがデートをすると言うのなら、もちろん友達の誘いは断る。

だって、リョウとの約束の方が早いもの。

でも『あれは冗談だよ?』と言うのなら・・・。





< 110 / 310 >

この作品をシェア

pagetop