隣の彼はイケメン兄弟?!
すると、突然リョウが宣言するかのように、私たちに言った。


「あっ、お袋!俺もその花音の婚約者に立候補するから!」

「「はぁ???」」


お母さんも香おばちゃんもびっくりしていた。


「あなた本気なの?」

「本気も本気!俺、花音の事好きになったから!」

「涼太?!」


隆志はリョウを睨む。


「そういう事だから、よろしくな♪兄さん!」


こうして、今までの2人の行動は少し納得できたけど、


「そういえば、お母さんっ!」

「何?」

「もしかして、急に1人暮らしOKしてくれたのって・・・。」

「もちろん、隆志君と涼太君のアパートだからよ?」


あぁ、やっぱりそうだったんだ。

今まで1人暮らしは駄目と言ってたのに変だと思ったのよね。

私は大きな溜息をついた。


私ってば、会社もアパートも・・・お母さんに『ここいいわよぉ!』と進められ、決めちゃったんだよね。


まんまとお母さんにはめられた感じになるのか。

てか、私って、本当にこの2人のどちらかと結婚しなくちゃいけないの?


ぐれてやるっ!


もう、みんなの思い通りにはいかないんだからっ!



< 227 / 310 >

この作品をシェア

pagetop