引き金引いてサヨウナラ
叶がぼんやりしている間、和也はテキパキと本部に連絡をしていた。
仲間が目の前から消え失せたというのに、冷静でいられる和也に、叶は苛立ちを隠せなかった。
「ずいぶん余裕があるんだね」
そんな皮肉が伝わったようで、和也はやっと口を開いた。
『余裕なんて、ない。
俺は、出来ることをするだけだ』
頭に血がのぼっている叶には、和也の真意が汲み取れず、そのまま黙り込んだ。
基地が見えてきた。