引き金引いてサヨウナラ
美菜の視線は空に吸い込まれ、溶けていった。
私は、守られてここにいるのだ。
美菜はゆっくりと目を閉じた。
そして叶との出逢いを、
彩りを、
そっと思い起こす。
退屈だった町が、
日常が、
世界が、
一瞬にして彩りをもったあの日から、
私は模索していたのかもしれない――
私は、私に出来ることを探そう――
未来を信じ、
叶を信じ、
ゆっくりと心の中で撃鉄をおこす。
美菜は目を開け、過去に向かって呟く。
退屈な私に、
引き金引いて。
「サヨウナラ」
end

