がんばれ!ノザワくん
「で、産業医って、結局誰?」

よねちゃんも、具体的に誰が担当なのかがわからないので、

「じゃ、フリッツ健康管理センターのカザワさんに聞いてみますよ」

と返答。

「カザワさん?」

「保健師の方です。健康診断の連絡くれる方ですよ」

「…ほけんし?なにそれ?」

よねちゃん、椅子から落ちるんじゃないかという勢いで、こける。

「保健指導のエキスパートですってば。昔の保健婦ですよ」

と言っても、ノザワくんにはピンと来なかったようだ。

よねちゃんが、カザワさんに電話すると、

『私あてに送ってくれれば、産業医の先生に書いてもらって、折り返し郵送しますよ』

とのこと。

というわけで、よねちゃんが、書類の郵送準備をしていると、

「ほけんしって、どんな字書くの?」

と、ノザワくんがよねちゃんのパソコンを覗きに来た。

その後も、やたらと、「ほけんし、ほけんし」と繰り返してるので、

「どうしたんですか?」

と、よねちゃんが聞くと、

「いや~、そういう職業もあるんだな~と思ってさ~」

…知らなかったんかいっ。

「…ノザワ課長、辞書引いてくださいね」

よねちゃんも、呆れたように、そう言った。
< 66 / 154 >

この作品をシェア

pagetop