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涼くんは泣き続けた。





「こわい・・・・・・」






そう言った涼くんを、初めて抱きしめた。





守ってあげる。




そう思ったんだ。








だけど、不安で仕方なかった。






もう、寂しい想いをしなくて済むのに・・・・・・



もう休みの日も会えるのに・・・・・・






これからの2人の関係まで変わってしまいそうな気がした。








これから、涼くんは何に夢中になるんだろう。






部活ばかりで寂しかったけど、その分心配もなかった。




違う高校に通う涼くんだけど、男子校だし部活ばかりで・・・・・・



やきもちを焼くこともなかった。





これから、変わる。






涼くんの人生。




私と涼くんの歩く道も・・・・・・







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