四季〜二人で歩む季節〜
駅前のカフェに行く前に銀行のATMに寄りお金を引き出す。
急いでカフェに行くと、あたしを呼び出したあの人が居た。
「久しぶりね。」
「…はい、これ。」
あたしが差し出したお金の入った封筒を手に取り、ニヤリと笑った顔が悪魔に見える。
「元気そうね。」
「まあね。
でも、もうこれっきりにしてほしい。」
あたしがそう頼むと、目の前の女はさらに口角を上げて不敵な笑みを浮かべる。
「そんなつれない事言わないでよ。
たった一人の肉親でしょ?」
「あたしはあんたを親だとは思ってない。」