四季〜二人で歩む季節〜
通話を切った後も、あたしはその場を動く事が出来ず下を向いていた。
どれ位時間が経っただろうか?
「ミユさん?」
名前を呼ばれ顔を上げると、そこにはレンではなく悟くんの姿。
「悟くん…?」
「すいません、遅くなって。
レンさんがこっちに向かってたんですけど、急に呼び出されて代わりに来ました。」
「そっか。
わざわざ来てもらってごめんね。」
「いえ、気にしないで下さい。
とりあえず出ましょう。
送ります。」
あたしはトボトボと悟くんのあとをついて行く。
「乗って下さい。」
「うん。」