四季〜二人で歩む季節〜


後部座席から助手席に乗り換えて、ドライブが始まった。


お互いに口を開く事はなかったけど、小さくかけられたラジオからは綺麗な音の洋楽が流れていた。


移り行く景色を眺めて、たどり着いた場所は少し山の方にある公園だった。


「ちょっと外の空気吸いますか?」

「そうだね。」


車から降りると、ピューっと冷たい風があたしの頬をなぞる。


「わぁ、綺麗だね。」

「本当ですね。」


その公園からは、一面に広がる夜景が見えた。


あたしが働いてる繁華街は一際輝いているけれど、今のあたしの心はこの公園のような暗闇だ。
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