四季〜二人で歩む季節〜


珍しく、レンが自分の胸の内を見せてくれた。


けれど、あたし達の間には愛してるだとか好きだなんて言葉は交わされない。


曖昧な関係だとしても、レンがこんな風に言ってくれるのはあたしだけだと、自惚れなんかじゃなく思える。


レンは毎日あたしに会いに来てくれて、特に会話があるわけじゃないけれど幸せな一時を過ごしていた。


3日後、仕事復帰したあたしを和香ちゃんは涙を流して喜んでくれた。


それにはきっと、レンと会えた事も含まれているのだろうと思う。
< 193 / 316 >

この作品をシェア

pagetop