四季〜二人で歩む季節〜


着替えて化粧を落としていると、その物音に気付いたレンが洗面所にのそのそとやってきた。


「おかえり。」

「ただいま。
ごめん、うるさかったよね。」

「いや。
ちょっと飲むか?」

「うん、いいよ。
すぐ行くから待ってて。」


パシャパシャと顔についている泡を洗い流し部屋に戻ると、レンはあたしのビールも用意してくれていた。


「お疲れ様。」

「お疲れ。」


缶を軽くぶつけ合い、あたしは一気に流し込む。


「はぁ、仕事終わりのビールは美味しいね。」

「お前、仕事でも酒飲んでるのにな。」

「うん。」
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