四季〜二人で歩む季節〜
何かおつまみがないかと、あたしはキッチンへと向かう。
「お前さ、最近仕事に力入れてるけど、ナンバー1目指してんの?」
「う〜ん、なれるのならなってみたいけどね。」
「俺がお前を1番にしてやるよ?」
「えー、いいよ。
あたしは、あたしの力で1番になりたいの。
レンは、お店に来なくていいよ。」
「たまには行かせてくれよ。
悟だって和香ちゃんに会えるじゃん。」
「そうだね。
じゃあ、たまにだけね。」
「おう。」
ちょっとだけ飲むはずだったのに、気付けばテーブルの上には缶が何本も並んでいる。