四季〜二人で歩む季節〜


「いいよ。」


何か悩みがあるのか、最近の和香ちゃんは元気がないみたい。


それには気付いていたものの、日々の忙しさに追われ話を聞いてあげる事が出来てなかった。


そんな中で和香ちゃんからの誘いがあり、一緒に飲みに行く事となった。


仕事が終わり、いつもの居酒屋へと足を運ぶ。


「お疲れ様。」

「お疲れ様です。」


ビールジョッキを手に持ち、軽く乾杯をする。


いつもならあたしが一気に飲み干すのに、今日は和香ちゃんの方がグビグビとビールを流し込んでいた。


「何かあった?」
< 235 / 316 >

この作品をシェア

pagetop