四季〜二人で歩む季節〜


あたしは和香ちゃんに手を引かれながら、トボトボと歩く。


広い廊下には誰も歩いてなくて、夜の病院はやっぱり薄気味悪い。


けれど、今のあたしはそんな事を考える思考も持ち合わせていなかった。


悟くんの後ろを歩きながら着いたのはどうやら手術室の前で、手術中という赤いランプがまだ点いている。


この中にレンが居るのだろうか?


廊下に並べられてある椅子に腰を下ろして、あたし達はただ黙ってそのランプが消えるのを待っていた。


しばらくして、その赤いランプが消えた。


あたし達は立ち上がり、レンが出て来るのをじっと待つ。
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