四季〜二人で歩む季節〜
あたしが休みの日、シゲはあたしのケータイに電話をかけてきた。
まさか本気だったとは思っていなかったあたしは、驚きながらも約束は約束と思い待ち合わせ場所へと向かった。
二人で居酒屋に入り、ビールやら唐揚げやら枝豆やらを適当に注文して、他愛もない話をする。
それだけでもあたしは結構楽しかった。
シゲと居酒屋の前で別れて、あたしは繁華街を抜けようと歩いていた。
その時、反対側の歩道を歩くレンを見つけた。
けれど、レンの横には女の子の姿。
以前、お花見の時に一緒に居た子ではないと思う。