Melody Honey
その日の夜のことだった。

「何をしてるんだ?」

呆れた様子で、詩音が私に聞いてきた。

私はと言うと…ソファーのうえで体育座りをしたまま、へこんでいた。

だって、信じられない事実を聞いてしまったんだもん。

聞かなきゃよかったと、心の底から後悔をした。

「――別に…」

答えたその声は、自分でも暗いと思った。

「それだけじゃわかんねーよ」

詩音はやれやれと息を吐いた後、私の隣に腰を下ろした。

何でそんなことが言えるのよ。

こっちは自分でもどうしようもないくらいにショックを受けているのに。
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