Melody Honey
「嫌いになった訳じゃない…」

彼の顔を見ることが恥ずかしくて目をそらそうとしたら、
「うつむくな」

指であごをつかまれて、クイッと顔をあげられた。

「人の話を聞く時はちゃんと目を見ろって、習わなかったか?」

けど、今はまともに目を見て詩音と会話をすることができない。

「俺がお前に何かしたって言うなら、それは謝る。

けど、何をされたかくらいのことは言え」

何でいつも、そんなに強引なの?

私がどんなに強がっていても、必ずと言っていいほどその強引さに負けてしまう。

詩音の自分勝手。

だけど嫌いになれなることができなくて、むしろだんだんと彼を好きになって行く。
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