Melody Honey
流れたのと同時に街並みからバーに場面が変わった。

ステージでサックスを吹く詩音とバーカウンターから彼を見つめる女優がいた。

静かなメロディーのリズムに乗るように、キレイな歌声が流れる。

ストーリーの設定から、詩音と女優は恋人同士の役のようだった。

カウンターに座って楽しそうに話すシーンもあれば、2人でデートに出かけるシーンもある。

苦手だと言っていたくせに、意外にも詩音は演技が上手だった。

そりゃ、そうか。

詩音は俳優としての顔も持っているんだから、演技が上手なのは当然だ。

そう思いながら、私は画面を見つめた。
< 193 / 288 >

この作品をシェア

pagetop