Melody Honey
「周りからかわいがられる弟に、俺はいつも劣等感を抱いていた。

誰に対しても優しくて、勉強もスポーツもできるあいつをいつもうらやましいと思ってた」

詩音はそう言って、ため息をついた。

本当は、もうこれ以上聞きたくなかった。

詩音の悲しいところを見たくなかった。

けど、私は黙っていた。

詩音の過去を受け入れようと、そう心に決めていた。

どんなに重く、悲しい過去だったとしても、私は心の底から詩音を受け入れようと思った。
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