サイレントナイト~赤くて静かな夜~

ソーセージうどん

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「うどん好きか?」

「好きだよ」

「ネギ平気?」

「平気だよ」

「ビール飲むか?」

「飲まないよ。お酒を飲んでいいのは20歳すぎてから」

オカジマは思わず吹き出した。

「ユリ子の友達にしちゃ真面目だな」

「違うよ、ユリ子は家族」

「そうだったな」

オカジマはやかんで沸かしたお湯を鍋にうつし、鰹節、醤油、塩を加えていった。

「いい匂い」

「当たり前だ。うまくてぶっ飛ぶぞ」

オカジマは、うどんとソーセージを一緒に鍋に入れながら、いつも台所の後ろの部屋でご飯を待っていた、幼いユリ子を思い出した。
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