ただ君の側にいたかった…
亜希の言う通りに車を走らせると、ラブホに辿り着いた。

俺「ここ?」

亜「ここ」

いやいや、、別れ話の前にヤっちまったら言えなくなっちまうだろ…

俺「あのさ、俺…」

俺が話そうとすると、再び亜希が遮った。

亜「やっぱここじゃなくて、真っ直ぐ行って」

俺「は?またかよ…」

俺は仕方なく亜希の言う通りにする。
多分亜希は俺が話そうとしている事に気付いているんだろう。
最後くらい亜希のわがままを聞いてやろうと思った。

しばらくすると、俺達の通っていた中学に着いた。

俺「なんで中学なんだ?」

亜希の方を見ると、校舎を見ながら泣いていた。

俺「えっ?!どうしたんだよ?」

亜「私、中学の頃から陸が好きだったんだ」

俺「は?」

亜「私あの頃地味だったから、陸に話し掛ける勇気がなかったの。だから成人式までに変わろうと思ってがんばったんだ。今本当に幸せだよ…」

俺「無理すんなよ。そんなに泣いてて幸せなわけねえだろ」
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