ただ君の側にいたかった…
1時間後、俺は亜希の家の前にいた。

電話をかけると、亜希はすぐに家から出て来た。

亜「どうしたの?」

俺「今日悪かったな」

亜「いいよ。何かあったんでしょ?私の方こそごめんね。陸メール好きじゃないのに、何度も送っちゃって」

俺「いや、それはいいんだけど…」

いざ言おうと思うと、なかなか言葉が出て来ない。
でもそれは泣かれたら面倒だとか、自分勝手な考えがあったから。

亜「ねえ、ドライブしよ」

俺「ん?あ、ああ。そうだな」

俺は適当に車を走らせる事にした。

その間お互いに黙ったままで、気まずい沈黙が流れた。


俺「今日さ、ダチが急にいなくなって探してたんだ」

亜「そっか。その友達は見つかったの?」

俺「ああ。それでさ、俺前からそいつの事が好…」

俺が言いかけた所で、亜希が俺の言葉を遮った。

亜「陸!私行きたい所があるんだけど」

俺「は?」

亜「いいからそこ曲がって」

俺「え?あ、はい」

俺は驚き、亜希に言われた通りにした。

別れを言うタイミングを完全に見逃してしまった。
< 192 / 292 >

この作品をシェア

pagetop