KEEP OUT!!

 あんまりだ。

 けど、亮平らしくもある。

 でも、

「……っの……」

「紗智?」

「薄情ものおぉぉぉぉぉ!!」

「ふべぁばっ!」

 力任せに枕を顔面に投げつけてやる。

 そうだ。

 薄情者だ。

「アンタね! 何年の付き合いだと思ってんのよ!!」

「さ、紗智ちゃん?」

 いきなり沸点に達したわたしをオロオロと八重ちゃんが見つめるけれど、もう止まらない。

「そういう大事なことはね、少しくらい相談してくれたっていいでしょうが!」

 いつだってそうだ。

 こっちの意見を聞く前にもう行動をしていて、ひとりかっこつけたりして。

「あ~あ~そうですか。留学ですか。そうですか。アメリカだろうがオーストラリアだろうがチリだろうがボリビアだろうがどこへだろうといけばいいじゃない!」

「いや、まぁ、カナダなんだけどね……」

「そんなのはどうだっていいのよ!」

「スミマセン……」

 ばっかみたい。

 あぁもう馬鹿みたい!

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