KEEP OUT!!
夢をみた。
わたしは裸足で空を歩いていて。
すごく気持ちがいいものだから、自分でもわかるくらい口が弧を描いてた。
ずんずんふわふわしながら空を歩くわたし。
目の前にどれだけの雲があろうとも、軽く息を吹きかけただけでそれらはたちまち綿菓子のアーチに早変わり。
そしてまたふわふわにこにこしながら歩く。
と。
何の気なしに足元に顔を向ける。
そこには深い群青色をした海が広がっていて、遥か下の方にあるのだけれど遠目にも、たくさんの白波が立っているのがみえた。
不意に、落ちやしないだろうかと心配になるわたし。
すると次の瞬間──
それまで確かに感じていた足裏の感覚がなくなってわたしはまっ逆さまに寒々しい海に向かって落ちて──
そこで目が覚めた。