王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
「はぁ……なんであたしが」



別に、歩くのは嫌いじゃない。だけと、なんで朝から追い出されないとダメなの?



しかも、ね……朝でもあたしには暑い。朝の五時でも、あたしには暑い。



「あ~あ、なんであたしが、宝探しなら良いのに」



歩く度に揺れるリュック。リュックは、意外に重たい。



朝ご飯は、何故か鳥の唐揚げだった。
一個だけ。



朝起きたら、隣の家の居候の人が飼っている鶏を見たらしく、唐揚げなんだとか。



唐揚げにして食べたかったの?お母さん……やめようね?生きたままの鶏なんて……



楽しい事を考えながら歩こう。



「……」



はぁ……



「真っ直ぐ行って次の十字路を右ね」



< 151 / 211 >

この作品をシェア

pagetop