王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
あたしは、やっとの事で着いた。×印に。



えっと、ここって先生のマンション?



×印は、なんと先生のマンションに行くための地図だったようだ。



先生の家が目的地って事?



「お嬢さん、待ってたよ」



先生がマンションから顔を出す。まるでエスパーだ。



なんで先生分かったんだろ?エスパーみたい



「先生……」



先生は、あたしを見ながら微笑んでくれる。



「はい、これ……」



「え?」



先生はあたしに紙を渡してくれる。



「先生……これ」



「協力するわよね?!」



いきなり先生は大声を出す。しかも、オカマ口調でだ。



「お嬢さんのお母さん怖いね」



先生は苦笑いだ。



「え?」



「お嬢さんのお母さんが来て、これを渡してくれって言ってね」



「お母さんが先生を、パシリに?」



先生は頷いた。



お母さん……先生をパシリにしたんだ。


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