王様ゲーム〜俺とお嬢さんだけの甘く危ない罰ゲーム〜
「え……どういう事?あたしじゃないよね」



コンコン……



『お嬢さん?』



先生があたしの部屋をノックする。



『お嬢さん?開けてくれないかい?』



「先生?」



『お嬢さんは良い子だよね?なら俺を中に入れてくれるよね?』



「う……うん」



ガチャンとドアを開ける。すると、先生はやっぱりと呟き、あたしから手紙を奪った。



「お嬢さん……見たのかい?中身」



「う……ん」



「なら、良い……俺は戻るよ」



え?



先生は一瞬だけ悲しそうな表情をした。そして、部屋を後にしようとしあたしは、先生の服を掴んだ。



「せ先生……!」



先生は、ぴたっと足を止めあたしに振り返る。



「っ……ん……せいって……何者?」



「それは……」



先生は、それ以上言わない。



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