猫と僕と
お父さんは信じられない顔をした。



お母さんは泣きながら何も言い返せないようだった。




「信じられないですよね…亡くなった娘さんが……」

「信じます。」






お母さんは力強く答えてくれた。


「そんなの嘘でも嬉しいわ、凜が…私達が毎日眠るまでそばにいてくれただなんて…」

「そうだな。凜はやっぱりいい娘だって思えるよ。」






お父さんとお母さんは嬉しそうに笑いあっていた。



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