准教授 高野先生の個人授業
察しが悪い、鈍感というのは、時として大変な重罪である
「僕、あんまり自信ないなぁって」
「自信???」
「そっ。若い男のコみたいに一晩に何回もおかわりさせてあげられる自信」
あ゛ー…
ありゃりゃりゃ、なんかよくわかんないけど、すごいこと言わせちゃったよ…
こういうときって、ほんっと何て言ったら、何を言ったらいいかわからない
何を言っても同情やら無駄な慰めみたいに聞こえちゃいそうで、
言えば言うほど、相手には白々しく空々しく聞こえてしまいそうで…
「30過ぎたらガックシなんて言う話、ホントだよなぁって。悲しいなぁ」
おまけに、寛行さんの言い方は自嘲的かつ微量ながら悲壮感や哀愁まで漂ってるし…
だけど、だから(?)…