ほどよい愛
慎也は、誰とでもすぐに親しくうちとけてしまう性格で、【王子】と呼ばれる事も楽しんで過ごしてたけれど、私は人づきあいが苦手で、人前に出るのが大嫌いだから、【姫】の称号は重荷以外の何物でもなく…。

毎日が苦痛だった。

知らない人達がクラスに私を見に来たり、登下校に待ち伏せされたり。
兄の透は違う学校に通ってたから守ってもらうにも限界があって。
学校に行くのが嫌で退学も考えるようになった時、慎也が

「俺が彼氏の振りして姫を守るから」

ってずっと側にいてくれた。卒業までずっと。
本当の彼氏みたいに優しく側にいてくれて、何か嫌な事があっても守ってくれた。

『チーム姫』
は、当時慎也と仲の良かった男の子達で、慎也と同様私の側で優しく見守ってくれていた。彼らもみんな、誰が【王子】に選ばれてもおかしくないくらいの見栄えの良さで、私はいつも女の子達から羨ましがられていた。
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