彼女の嘘と俺の嘘
もう、泣かせないって約束したのに……。
シバ> サキ……
名前を入力しただけだが、感情が伝わればと願いをこめた。
『グスン……泣き虫なサキは感動しちゃいました』
この泣き虫な性格も薬の副作用が原因ですぐに感情が高ぶってしまうのだろう。
シバ> 傍にいて涙を拭いてあげたいよ
『シバ……』
シバ> なに?
『あ、会いたい……』
サキの声は震えていた。
“会いたい”は好きや愛しているよりも重い言葉となっておれに降りかかってきた。