彼女の嘘と俺の嘘
「シバの勘は鋭いね」
「きっとなにかあるなと感じて規則を守って毎日チャットできるように人を集めたんだ。サキには誰にも言えない秘密があって身内だと名乗れば効き目があると考えた。サキにお兄さんがいるとわかって成りすましてしまったんだ」
語尾になると罰の悪さから声が急激にしぼんだ。
「他のシバ達にお兄さんじゃないって教えたの?」
「今日、サキに会ったことを報告するとき、謝っておくよ」
「みんな許してくれそう?」
サキが心配そうに尋ねる。