-意地悪王子な旦那様-

「ささっ座って座って♪」

「あ！」


朋恵さんが何かを思い出したように言う



「理緒！風さーん！」



えっ？



「はいはい？って！梨杏じゃない！」




「―――――…ままっ？ぱぱっ？」



なんでいんのーー？？！！











…なんで全員揃ってる
訳を聞きますと



あたしと優がどこまで進んでるかを聞くための会議？なんだって





「そっそんなの関係ないじゃない！」



「関係あるわよ！」



「会社を潰す気？！」



そこかーい！




「…もういいよ、どうせ、あたしは道具だよ。…………帰る！」



「梨杏！！！！」



走って豪邸から逃げた



もうこんな家やだよ



「梨杏！待てって！」


優…



「なによ！！」



ごめん、こんな態度しかとれなくて…



「なぁ梨杏、そんなに俺が嫌い？」


「何…言ってるの？
“嫌い？”って何？あたしのことなんて１ﾐﾘも想ってないくせに、よくそんなこと聞けるわね」



「はぁ゛？………」



何でそんなかおであたしを見るの？


まるで捨てられた子犬のよう…


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