元カレ教師


「妃奈、」


回想に頭がいってたあたしは我に返った。


「うん?」


「頑張れ。」


「え?」


いきなり何を言い出すんだろう。


あたしはそう思った。


「何が?」


「何かは知らないけど。」


更に謎は深まった。


具体的なものは何一つ示されていない。


一体何を頑張ればいいのだろうか。


「何か妃奈、今からが勝負みたいな顔してるから。」


「そう?」


「うん。
何かにケリをつけるみたいな?
よく分からないけどさ、頑張れ。」


お姉ちゃんはそう言って最後のパンを口に入れた。


そして微笑んだ。


そういう事か…


「ありがとう。」


あたしは優しい気持ちになった。


お姉ちゃんは凄いな。


あたしのこと本当によく分かってる。


< 471 / 513 >

この作品をシェア

pagetop