元カレ教師


お姉ちゃんは立ち上がった。


「手伝う事ある?」


お姉ちゃんはいつものように言った。


「ありがとう。
大丈夫。
一人でやるよ。」


お姉ちゃんには沢山の心配と迷惑をかけた。


あたしの問題なのに、ずっとお姉ちゃんに頼り続けてきた。


でも、もう一人で大丈夫だから


「そっか。
じゃあ。」


そう言ってお姉ちゃんは、2階の方に上がっていった。


あたしは残りのパンを食べてからお皿をさげた。


そして玄関に向かい、靴を履き、外に出た。


時間はいつもよりもかなり早かった。


空は青く輝いていた。


その空に白はなかった。


大地を照らす太陽以外には。


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