先輩と私

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学校に着くとまず最初に、朝練中の先輩に会いに行き、気付いてもらえたら、先輩に渡し、気付いてもらえなかったら、マネージャーさんに渡す。

そして、今日は気付いてもらえなかった。マネージャーさんは、快く引き受けてくれた。なんで、マネージャーさんってみんな可愛いのかな〜?

校舎に入って、階段を上り、教室に入る。私はクラスが半分くらい集まった頃に到着になる。沙樹ちゃんは、1番か授業を遅刻して最後かのどちらかだ。今日は、1番の方だったらしく教室でパソコンを使っている。

「おはよー、沙樹ちゃん」

沙樹ちゃんは、ちらりと私を見てすぐに視線を戻すと挨拶を返してくれた。私は、自分の荷物を片付け始めた。

「さっきあんたに用事があるって、2年の男子が教室に来たわ」
「へえ〜、誰?」

私の知り合いの男の先輩なんて、先輩たち3人くらいなんだけどな。

「さあ?朝練前みたいだったけど」
「沙樹ちゃん何時から来てるの...」
「?今日は、7時頃だったけど?」
「早いなあ」
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