先輩と私

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沙「真理が井上先輩を好きなのは周知の事実ですよ?それなのに告白してくるバカがただ告白してくるだけだと思います?めっちゃ攻めてきますよ。きっと」

私は寺脇の弁当の中にあったタコウインナーを盗みながら説明する。寺脇はと言えば、あまりの私の手際の良さに呆れ半分、感心半分といった感じだ。それにしても、このタコウインナーは誰の趣味かしら?美味しいから良いけど。

伸「なんで1人で行かせてんの!?」
沙「面倒臭いですし。いちおー、赤頭巾の話はしてみたんですけどね〜」

つーか、真理も先輩がいるんだからそれなりに考えて行動しろっつーの。

伸「......いやいやいやいや。意味分からないから。赤ずきんちゃんの話からどう連想すれば良いの!?」
慎「面倒臭いについてはスルーかよ」
沙「高校3年生が赤頭巾ちゃんとかちゃん付けですか?引くわ〜」
慎「赤頭巾の発想をしてる奴もそんなに変わらないと思うんだが...」
沙「黙れ」
伸「沙樹ちゃんきつっ」

須藤もうるせえ。てか、気になるんならあたしを責めずに屋上行けよ!


真「あの〜」

沙伸慎「「「なにっ!」」」

晃「お〜、息ぴったり」
沙「なんで真理ここにいるの?」
真「先輩にメールで呼ばれて...」

晃「ごちそーさん」


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