先生×自分
「ふぅ…要。ちょっとおいで」

「おう」

要と端っこに行って、相談をした。

「…親子で」

「一緒とはな…驚きだな。まぁ、いいんじゃね?」

「…」

そうだな。悩んでいても仕方ない。

というか、別にいいか。

「「あの…」」

「あー…ちょっとすみません」

ある人に電話をかけた。
自分が勝手に決めていいか分からないから、まず…

「もしもし…南だけど。うん…今日、早めに帰ってきてね?良いニュースがあるから」

要以外、キョトンとしている。
大丈夫。別れさせる気はないから。

むしろくっついてくれて構わないから。
「将来の娘と息子が来てるから」

四人に振り返って笑顔を見せた。

電話の相手は、先生。

だから、とても驚いていた。
まぁ、無理もないか。
早過ぎるしね。

「さて、美依と…そこの先生」

「あ、柏木奈々です」
ウサギって、こういう人にピッタリだ。うん。

「奈々ちゃんって呼んでいい?」

「はい!」

良かった。さんがいいか、迷ったけど…
将来の娘と息子が、こんなにも早く出来るなんてね…

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