先生×自分
うん、仲がいい証拠だね。
南に引きずられ、どこかへと行ってしまった要君。

かわいそうに。

さて、そろそろ私も皆のとこ行かなきゃ。

それより。


「何を嗅ぎ回っているんだ?」


さっきから、隠れて様子を伺っていた人物に話しかけた。

「嗅ぎ回る?御冗談が過ぎますよ」

「なら、隠れてないで出てこないか」

「まぁまぁ。怒らないで下さい」

ようやく姿を現した…天海純。

私の一番嫌いなタイプで、嫌いな男。


「あの娘が…あなたのご子息の」

「ケチつける気か」


「いえいえ。ただ…気になったもので」


不気味に笑う天海。
昔からそうだ。私を抜こうと汚いマネをして…


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