先生×自分
「…」

しばらく走ってから、止まって後ろを見た。

「出てきたらどうです?」

「あ、ばれてた?」

当たり前じゃん。
足音もしてたし。
ていうか、その顔やめて欲しい。
余裕顔、本当に腹立つな。

「遊びに行ってもいい?」

「嫌です。何か企んでるんですか?」

絶対に企んでる。じゃなきゃ、こんなにしつこいことはない。
溝川を睨みながら、考え込んだ。
連れて行けば、きっと何か起こすはず…
「振り向かせてみせる」


…ああ、大丈夫かも。
こんな要みたいな馬鹿な発想してるくらいだから。

けど、警戒はしなきゃ。
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