先生×自分
しばらくして溝川宅に着いた。
平次を見ると、明らかに機嫌が悪い。

…仕方ない。

「ちょっと顔出したら帰ろう。わがままひとつだけ聞いてあげるから」

一気に顔を輝かせた平次。そんなに嬉しいものなのかな。

頭を撫でてあげてるとお父さんが平次を押しのけた。

「ずるいっ!」

「はぁ?父さん、邪魔!」

本当に…この親子は面白い。仲が良いしね。
そういえば、昔言ったっけ。

「仲が良いね」

「「全然!」」

なんて、息ピッタリ。やっぱり仲良いじゃん。

要もだよね。お姉さんを嫌ってるけど仲が良い。どんなに喧嘩したって面白いことに発展するし。

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