短編:クローバー
あまりにも驚きすぎて私の口からは何も言葉が出なかった。
沈黙ができる。
私は抱き締められていることに信じられないほど心臓が高鳴っていて雅希に伝わってしまうのではないかとただただ思っていた。
沈黙を破ったのは雅希だった。
「クローバーの花言葉はな、"私を想ってください"だ」
「え?」
うまく理解できない。
何故そんなものを幼馴染みである私に渡すのだろうか。
そして雅希は私の耳元で囁く。
「千種、好きだ」