『契約』恋愛
「別にたそがれてないし。ただ、空が綺麗な青だなって思ってさ。」
私の言葉に、凛も空を見上げる。
そして、
「確かに綺麗だけどさ、あんた今日そればっかだね〜。まぁ今日に限らず、わざわざ空を見に屋上に行きたがる雪乃が、あたしは不思議でならないわ。」
呆れながら凛はそう言うけど。
私はやっぱり、天気のいい日にこの屋上から見る空は、何よりも最高だなって思うの。
空のように広く、
空のように自由でありたい。
それが私の、空が見たい理由。
ここにくる、理由。