『契約』恋愛

フツーの女子高生みたいに、
フツーの恋をしたいのに。

でもダメ。

事実が私を押しつぶす。
私には恋をする資格なんてない。

私なんかと恋愛なんてしてしまったら、
きっと相手を傷つけてしまう。

私のかかえる事実がきっと、
その人まで蝕んでしまう。

そんなのイヤだ。

だから私は、恋をしない。

きっとこの先も、たとえ誰かを好きになろうとも、誰ともつき合うことはないだろう。
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