光のうみ
しばらく、男の子と手を繋いで、
街をうろついた。

たどり着いた公園のベンチに、
二人で座り、
明るくなった空を見ていた。

携帯がなった。

「店長、ごめん。」
私は、すぐ電話にでて謝った。

「いいんだ。あんな地獄みたいなの、あの子にみせらんね。」
店長の声は優しかった。

「それより、お前。あの子貰え。」
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